宮山麻里枝 | 2008 | 82 Min. |　35mm | OmeU

大学生のアキは、幼少のドイツでの経験でよく思い出せないものがある。ある日偶然見つけた古い小包の中に、ドイツの地図とそこに記された赤い点をみつけ、心の中のわだかまりを解消するため、アキは家族の反対にもかかわらず、渡独を決意する。ドイツではウェーバー家に助けられ赤い点を探すが、アキの存在はやがてウェーバー家の父親の古傷を開き、また、家族どおしの対立の原因になってしまう…。

ミュンヘンで映画を学び、現在もドイツ在住の宮山麻里枝氏の初監督作品。自身のドイツでの異文化経験と、実際にあった話をもとに撮られています。前半の20分は日本、その後は牧歌的で美しいロマンティック街道を舞台に物語りが繰り広げられます。悲劇で結び付けられた二つの家族。しかしこの映画は語りかけます。《あなたは決して独りではない、あなたのために存在する人がいる限り。》

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