白石 晃士 | ２００９年 | ７３分 | DVD

初めてのデートの日、喫茶店で恥ずかしそうに向き合う男女。和男（川連廣明）は、会社の同僚であるアキ（長澤つぐみ）に思いを寄せている。そんなデートの最中、二人は突然何者かに襲われ見知らぬ地下室で目を覚ました。手足は拘束され、口には猿ぐつわ。完璧なる監禁、事態を飲み込むことができるはずもなくただただ恐怖におびえる二人の前に、医師免許を持つ謎の男があらわれた。「君たち二人の愛に感動できれば解放するよ」と男は話す。男は、二人に恥辱の限りを尽くし、そして命の限りの残虐を施す。それも彼らの愛情で感動を得る為だという。その地下室から、完璧なる監禁から彼らは脱出することができるのだろうか。衝撃の結末が二人の行く末を阻む。

白石 監督が、自らの想像力のすべてを掛けてタイトルそのまま、究極に「グロテスク」な作品を作り終えた。「ノロイ」や「口裂け女」など数多くのホラー作品を手がけ、残酷な描写を得意とする白石監督に、多くのホラー作品をプロデュースしてきた大橋孝史が「振り切っちゃっていいですよ」という一言と予算を渡して出来上がった作品。痛みと恥辱の限りを尽くした傑作だが、果たしてその残虐さは無事にスクリーンに投影できるのだろうか・・・

主演には『東京残酷警察』や『シルエット』など出演映画が続き、高い評価を得ている人気元AV女優・長澤つぐみ。そしてもう一人の主演には『桃香クリニックへようこそ』『スーパーカブ』など存在感ある演技が定評の川連廣明。その二人を恐怖のどん底まで追い詰める悪役に『片腕マシンガール』で好演する、劇団男魂所属の演技派俳優・大迫茂生。

Tornado Film