松尾スズキ | 2007年 | 118分 | 35mm

28歳のライター佐倉明日香（内田由紀）は、ある日目が覚めると白い部屋で拘束されていた。そこは通称クワイエットルームと呼ばれる、女子だけの閉鎖病棟内にある保健室だった。見知らぬ場所、見知らぬ人、そして記憶がない！

担当医と、同棲相手の焼畑鉄雄（宮藤官九郎）双方の同意がないと退院できないという、逃げられない状態に陥った明日香の日々がはじまる。さまざまな問題を抱える《個性的》すぎる患者たち、また、患者を守るためという大義名分を振りかざし、規則で縛ろうとするナース。やがて婦長のルール至上主義を見事に論破、勝利する明日香であったが・・・明日香がすべての記憶を取り戻した時、彼女がここに来た本当の理由が明かされる。

監督は、劇団『大人計画』主宰でもあり、映画監督、演出家、俳優、コラムニスト、小説家など様々な顔を持ち合わせる松尾スズキ。いま日本で熱い注目を集める文化人の一人です。悲劇と喜劇の境界線を綱渡りするような手法で、作中において、家庭崩壊、薬物の乱用、自殺の問題など、難しいテーマをしかしユーモラスに提示します。

内田有紀をはじめ、第一線で活躍する俳優たちに加え、『新世紀エヴァンゲリオン』の庵野秀明や、『六月の蛇』でヴェネチア映画祭審査員特別大賞を受賞した映画監督、塚本晋也など、サプライズキャストで脇をしっかり固めてあります。

公式サイト | Asmik Ace Entertainment