脱獄広島殺人囚

脱獄広島殺人囚

中島貞夫 | 1974 | 97min | 35mm

終戦直後の混乱期、昭和22年。植田正之(松方弘樹)は仲間の田上と共に、当時横暴を極めていた闇屋とその愛人を殺害、懲役20年の刑に処せられる。広島刑務所に入所した植田はすぐに脱獄を計画、実行するが・・・。殺人罪で41年7ヶ月の刑に服した実在の人物をモデルに、自由への渇望から7回にも及ぶ脱獄を犯した男の執念を描きます。

中島貞夫 『不条理と反抗』

中島貞夫氏は1934年、千葉に生まれる。60年代『893愚連隊』で注目され、その後、時代劇映画、また、ヤクザ映画全盛期においては実録路線の巨匠として活躍しました。映画の題材は多岐にわたりますが、その根底には常に「人間とは何か?」という問いかけがあり、それが時代を超え、幅広い年代層に親しまれる所以ともいえます。
JFFHの特別プログラム『不条理と反抗』では、社会が強要する運命に背いて不条理な戦いを挑む主人公を描いた70年代の実録シリーズから、『狂った野獣』と『脱獄・広島殺人囚』を、また84年制作の、男性優位の芸術分野に己の才能を凛と咲かせた女性画家、上村松園の生涯を描いた『序の舞』、これら3本を上映いたします。
上映の際は、ゲストの中島監督が自ら映画の紹介をしてくださいます。この貴重な機会をお見逃しなく!

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第18回ハンブルク日本映画祭は2018年5月23日から5月27日にかけて開催されます。

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