坂口 拓 | ２００８年 | ９１分 | DVD

逃亡中の強盗犯がドライブ中の家族を襲ってカージャックし、山道の奥へと車を走らせる。立ち入り禁止区域の鉄柵を突破してさらに進んだ車は、戦国時代からの忌まわしい因縁に崇られた禁断の土地に足を踏み入れ、封印を解いてしまう。やがて彼らの前に人間の生首を狙って、鎧を身にまとい、全身腐乱したおぞましい落武者=サムライゾンビが姿を現した。犠牲者の鮮血がその土地に降り注ぐたび、一体、また一体と増殖して行く。刀、こん棒、弓とそれぞれの武器を持ち覆い掛かるサムライゾンビには銃弾を浴びせても、車で轢いても倒すことができない。強盗を追う地元警察官も入り乱れ、人間たちの生首を狙う無敵のサムライゾンビ軍団を相手に果たして人間たちに生き残るチャンスはあるのだろうか。

監督・坂口 拓は、９８年頃から自主映画の製作をはじめ、北村龍平の誘いで２０００年『VERSUS 』で主役に抜擢され、２００１年ハンブルク日本映画祭オープニング映画のゲストとして来独。以降、『あずみ』や『パッチギ』などに精力的に出演。役者として活躍する傍ら、独創的かつ迫力あるアクションシーンを創造するアクション監督としても活躍し、自らのアクションチーム『ZERO’S』を率いている。本作が監督２作目だが、旧知の北村龍平とタッグを組み、ホラーとアクションの見事な融合を創り出している。

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