愛のむきだし

愛のむきだし

園子温 | 2008年 | 237分 | 35mm | OmdU

敬虔なクリスチャンの一家に生まれた角田ユウ(西島隆弘)。幼いころに母を亡くしたが、優しい神父のテツ(渡部篤郎)と母親の思い出を胸に幸せな生活を送っていた。そんなある日、テツの前に妖艶なカオリが現れる。聖職者でありながらカオリに没落していくテツ。しかし、カオリはテツのもとを去り、そのショックからテツは人が変わったように、ユウに毎日「懺悔」することを強要する。父とのつながりを失いたくないユウ。時には罪を創作してまでも懺悔するが、その中でひとつだけ父に許されることのない罪があった。すなわち、盗撮。父親にヘンタイと罵倒されるユウ。しかしそれに父の愛を見出した彼は、さらに盗撮に没入して行くのだった。ある日、罰ゲームにより、女装してナンパをせざる得なくなったユウは、偶然チンピラに絡まれていたヨーコに出会う。ユウはヨーコに、ヨーコは《女装した》ユウに一目で恋に落ちる。そして、この出会いが彼らの運命を・・・。

園子温監督は、この、4時間という長い上映時間を忘れさせる叙事詩をもって、ベルリン国際映画祭において、国際批評家連盟賞・カリガリ賞のダブル受賞を果たしました。親子関係・教会・新興宗教・その他様々な問題を統合、さまざまな《ジャンル》を混ぜ合わせ、さらにそれら全てを包含したうえで、古典的恋愛物語に回帰させるという手法は圧巻です。偏見、差別、善と悪、人間の持つ心の壁を取り壊す、心奪われる作品。

公式サイト | REM

(Deutsch) Suche

Social Media

Facebook Icon Twitter Icon Instagram Icon Flickr Icon YouTube Icon

ニュース

第18回ハンブルク日本映画祭は2018年5月23日から5月27日にかけて開催されます。

メールニュース

イーメールアドレス

(Deutsch) JFFH & Nihon Media e. V. unterstützen

(Deutsch)



Unsere Sponsoren